心の春
コロナと共に歩んだ季節も4年目を迎えました。目の前に広がる景色同様、ライフスタイルも大きく様変わりし、コロナ禍は人類にとてつもないインパクトを与えました。今まで当たり前であった出掛けることや大声援の運動会もどこか懐かしく感じます。
それは、お花の業界も同様です。
花の都・オランダでは、球根を栽培する国外スタッフがコロナ禍と同時に帰国してしまうことで「球根の管理が出来ない=出荷量が減少=生産者が花を作れない」という悪循環になっていました。
人が集まる結婚式・葬儀の中止や延期から農家さんが生産量を減らし、国際便減便による影響等で海外のお花の輸入が難しいなどの要因から価格がとても高騰しています。失うことで、その有難みを知る機会となりました。
その反面、制限された生活の中で、自然と触れ合う時間が増え、お家時間が多くなりあらたな趣味を見つけた方もおられるかもしれません。「人生に、無駄はない」と言われます。プラスもマイナスも私たちの人生を彩る大切な時間です。
私たちは、いつも情熱ある花農家さんと向き合っています。お花はどれも愛らしく、美しいです。ただ、見た目では分からない花持ちや表情は農家さんによって異なるのも事実です。肥料を使用する量やタイミング、微生物との対話からうまれる土作り。天を仰ぎながらの温度管理など、自然や花と向き合う作業に終わりはありません。
私たちは、農家さんの声に一つ一つ耳を傾けながら、お花好きの皆様にどのタイミングで、どのお花を合わせてお届けするかを日々考えています。上質で贅沢なお花のある暮らしをこれからもご提案できるよう、想いと命が宿ったお花を通じて心染みるエッセンスを添えながら、丁寧にお届けしたいと考えています。
明けない夜は、ないです。
もう、春はすぐそこまで来ています。