留守にするときの水やりアレコレ
植物を育てている人は留守中の水やりで困ったことが多少なりともあるのではないでしょうか。私はプロとしても一趣味人としても数えきれない数の植物を育てていますので、この問題にはいつも悩まされています。
この7月も家族旅行に一泊で出かける際、出発当日の朝に水をやって、通常はまだ使わない寒冷紗でしっかり日除けをして乾燥予防をしておき、翌日は旅行先で自宅付近の天気を確認しながら、カンカン照りになっていたら予定を繰り上げて早く帰ってきて水やりをする態勢でなんとか乗り切ったという次第です。私の場合管理している数があまりに膨大ですので、打てる手は限られていますが、育てている数が少ないほど手厚い留守対策が出来ますのでご紹介します。
対策①「たっぷり水を与えて日陰に移す」単純に太陽熱による乾燥のスピードを遅くする方法で、簡単ですが効果は1~2日といった所でしょうか。
対策②「日陰に移して腰水にする」割と多くの植物が、日陰であれば深さ2~3センチ程度の鉢皿に溜めた水に浸しても耐えてくれます。これで3~4日は出かけられるのではないかと思います。成功させるコツは、溜める水の深さよりも高い4センチ以上の鉢底石をあらかじめ鉢底に敷いて植え付けをしておくことです。これによって根が直接水につからず、根腐りさせにくくなります。
対策③「切り戻して蒸散を減らす」花の盛りを過ぎて丁度切り戻しをするタイミングでしたら対策①②に加えてこの方法も良いのではないでしょうか。ですが花の盛りでしたら、切り戻し後、長期間花を楽しめなくなってしまいますので悩むところです。出かけられる日数はさらに数日伸びることかと思います。
対策④「自動散水装置を使う」かつて自動散水装置はプロだけのもので、家庭では到底使うことが考えられませんでしたが、今ではホームセンター等で1 万円以内で購入できます。水道の蛇口につなぐだけの安価で簡単なものですのでこの際導入してみませんか。留守にできる日数は無限大です。
対策⑤「人力」ありきたりな方法ですが、家族、友人、ご近所さんにお願いしておくのも良い方法です。この場合、お土産代が必要な費用でしょうか。あと、帰ってきてから水やりの多少に気に食わない点があっても、ぐっとこらえて言わないという注意が必要です。