
7月7日『七夕』
いにしえより七夕に笹を使うのは、笹が神聖な植物とされ、生命力が高く、魔除けにも効果があると信じられてきたからです。天に向かってまっすぐ伸びる姿は、願い事を空の織姫と彦星に届けてくれるというロマンティックな物語を表現しているようです。
子どもの頃、笹の葉に飾り付けをしながら七夕の歌「たなばたさま」を歌った記憶はございませんか。

「のきば=軒端」は、屋根の端のことで、昔は「軒端」に七夕の笹飾りを飾っていたそうです。
「きんぎんすなご=金銀砂子」は、金箔や銀箔を砂のように細かく砕いた粉のことで、七夕の星空や天の川のキラキラした様子が表現されています。
「ごしきのたんざく=五色の短冊」は、中国の五行説という自然哲学にあてはまる五色。青・赤・黄・白・黒のことです。黒は、縁起が悪いとして高貴な色である紫が用いられるようになりました。
笹の葉に短冊をくくりつけるようになったのは、江戸時代のこと。無病息災や商売繁盛などの願いごとを書くようになりました。七夕飾りは、一般的に7 月6 日の夕方から夜にかけて飾るのが習わしですが、少し早く飾って長く楽しむのもいいかもしれません。
■おすすめの飾り■
◎吹き流し・・・機織りやお裁縫の上達を願う飾り。

◎折り鶴・・・家内安全や、長寿を願う飾り。

◎巾着(きんちゃく)・・・金運の上昇や、貯蓄を願って飾り。

◎短冊・・・五色の短冊に願い事を書いて飾り。
