「菖蒲」と「花菖蒲」

「菖蒲」と「花菖蒲」

菖蒲湯(しょうぶの葉を浮かべたお風呂)に使う「菖蒲」と、紫色の花を咲かせる「花菖蒲」は、全く異なる植物だということをご存じでしょうか。

花を楽しむ「花菖蒲」は、アヤメ科の植物。葉に香りのある「菖蒲」(=葉菖蒲)は、サトイモ科の植物。「花菖蒲」は、菖蒲の葉に似ていることから名前がついたそうです。葉が似ていますが、全く違う植物なんですね。

武士が力を持ち始めた鎌倉時代以降、菖蒲(しょうぶ)という響きが勝ち負けを表す勝負(しょうぶ)や、武道や武術を重んじる尚武(しょうぶ)という言葉と同じ音であることから、5月5日は男の子の節句と呼ばれるようになったそうです。

菖蒲湯に浸かる風習が今もありますが、古代中国では、雨季を迎える5月は病気や災いが増えることから強い香りをもつ菖蒲が邪気を払うと考えられ、軒に菖蒲を飾ったり、菖蒲湯に入ったり、お酒に浸して飲んだりして無病息災を願う行事を行っていました。それが日本に伝わり、季節の変わり目の端午の節句に、厄除けや、子どもの健やかな成長を願って菖蒲湯に入るようになったといわれています。

3月3回目にお届けの「端午の節句」チラシは、ご覧いただけましたでしょうか。
4月22日(月)締切です。ご注文お待ちしております。

花菖蒲は兜と一緒に飾って、菖蒲の葉はお風呂に入れてと、使い分けてお楽しみください。