私たちのお花が皆さまのお手元に届くまで
今回は、アフリカンローズから伝わる幸せの香りを皆様へご紹介いたします。
アフリカンローズとは「このバラはアフリカの中のケニア産なんだよ」という
意味が込められた造語です。日本総合園芸ではお届けしているバラの70%が
ケニア産を使わせていただいております。
これだけ多くのケニア産のバラを扱うのには理由があります。
一つはバラ自体の力強さです。ケニアで栽培されているバラは世界でも最高品質と言われています。
しかし国内で流通しているバラの約8割が、日本国内で栽培されているものです。
大きな違いは生命力です。国産に比べてケニアのバラは花びらが肉厚で花持ちが非常に良く、
冬場なら1か月もきれいに咲き続けてくれます。
もう一つはケニアのバラを通して「幸せ」が循環する「フェアトレード」の取り組みにあります。
コーヒーや紅茶など日常を彩るたくさんの物が世界の国々から私たちの手に届けられています。
日本では途上国で生産された日用品などが驚くほど安い価格で販売されていることがあります。
一方生産国ではその安さを生み出すため、正当な対価が生産者に支払われなかったり、
生産性を上げるために必要以上の農薬が使用され環境が破壊されたりといった事態が起こっています。
生産者が品質の良いものを作り続けていくためには、労働環境や生活水準の保証、
また自然環境の配慮など、持続可能な取引のサイクルを作っていくことが重要です。
フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」つまり、開発途上国の原料や製品を
適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の
生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
切花にもフェアトレード認証製品があり、バラもフェアトレードフラワーとして生産されています。
アフリカでは貧困問題、教育問題、衛生問題と多くの課題を抱えています。
私たちは一方的な与える支援だけではなく、「素晴らしい商品があるから、買わせていただく」
という対等な取引を通しての繋がりや支援が大切だと考えています。
ケニアの人々は「健康で、仕事があって、家族も元気で、家には屋根がある」
そんな当たり前の日常にとても「幸せ」と感謝します。日々の生きる力が
生産されるお花にも反映されているのかもしれません。
日本総合園芸の提供するお花が、皆様の生きる活力の一助になれば幸いです。