ハイビスカスを知ろう
ハイビスカスは、ハワイの州花であり、南国を代表する熱帯の花として知名度の高い花です。
多彩な花の色と豊富な花形で魅力いっぱいのハイビスカスがお好きな方も多いことでしょう。赤・オレンジ・ピンク・白・黄と多彩で、園芸種はハワイアン系、コーラル系、オールド系の3つのタイプに分かれています。
■ ハワイアン系
原産地でもあるハワイで何度も交配を繰り返し、誕生した品種の総称をいいます。園芸種の中でも一番多いのがハワイアン系です。花が大きく、枝は太く、豪華で色彩豊かな点が特徴で、観賞用に向いている品種といえるでしょう。
■ コーラル系
フウリンブッソウゲをベースに交配された品種の総称をいいます。フウリンブッソウゲとは、ハイビスカスの一種で、花びらの縁に切れ込みがあり、細くて垂れた枝の先にたくさんの小さな花が咲きます。一般的に赤色が多く、丈夫で育てるのが簡単で多くの人に親しまれている品種です。ただ寒さに弱いので、温帯地域では見かける機会が少ないでしょう。
■ オールド系
比較的初期の交配で生まれた品種群で、耐寒性や耐暑性に優れ、花つきが良いのが特徴です。中輪や小輪のものが多く、生育が旺盛で開花する花が多い性質があり、花色は赤、ピンク、黄、クリームなどすっきり咲くのが魅力です。葉は切れ込みの深いものが多く、枝は細く良く伸びます。
<管理のポイント>
夏のイメージが強いハイビスカスの花ですが、春から秋まで長く楽しめます。30℃以上の猛暑日や蒸れる環境は好みませんのでご注意ください。高温になるのを避けながら、できるだけ日光浴をさせてあげましょう。寒さに弱いので、11月頃から室内など暖かい場所へ移動させることをオススメします。
剪定は、花が咲き終わった10~11月ごろに行います。新しい枝に花がつく、根の負担が減って冬を越しやすくなるなどの効果があります。