冬を彩る「クリスマスローズ」
年々姿を変えるこの花の開花を待ちわびている方も多いのではないでしょうか。
「ほうっておいても花が咲く」そんな声もよく聞くクリスマスローズは、初心者の方でも安心して育てられるお花です。でもせっかくなら、もっとたくさん、もっと美しく花を咲かせたいですよね。
今回はクリスマスローズのちょっとしたコツをご紹介させていただきます。
■ クリスマスローズってどんな花?
クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科で、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。日本では、ヘレボルス属をひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズは、クリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指します。他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。
■ もっと咲いてクリスマスローズ! ~ちょっとしたコツ~
その(1) 開花株を買う
買ってすぐ花を楽しみたい方は、1~3月に流通する、初花が咲いている状態の5~6号ポットの苗(開花株)がおすすめです。特に葉より上にしっかり成長した花が咲いていて、大きな葉が数枚あるものを選びましょう。
その(2) なるべく早く花柄を切る
クリスマスローズは、花柄を伸ばしながら、3~4段上に連なって花を咲かせます。遅くとも3段目の花の花粉が落ちたら花柄ごと切り取りましょう。咲き終わった花が種をつけてしまうと、そのぶん株全体の栄養を取られ、翌年の花つきが悪くなりますので、早めに花柄を切り取って、株を休ませましょう。
その(3) 大きな鉢に植え替える
今年に買った株の植替えのタイミングは、桜の開花時期(3~4月)ぐらいがちょうど良いでしょう。クリスマスローズは過湿を嫌うので、排水性、通気性の良い土と鉢がおすすめです。2年目以降の株は秋に植替えましょう。