ラベンダーは切って育てる

ラベンダーは切って育てる

ラベンダーは切って育てる

「ラベンダーの香りっていいのよね~」、「でもいっつも枯らしちゃうのよね~」こんな風に思ったことはないでしょうか?


そんな方の多くは北海道富良野のラベンダーで有名なイングリッシュ系のラベンダーにチャレンジしてみたのではないでしょうか。ラベンダーの系統、品種は数えきれないくらいあり、姿形と香りが違います。その中で私も最も鮮烈で魅力的な香りと感じるのはイングリッシュ系だと思います。


しかしながら、数あるラベンダーの中でイングリッシュ系のラベンダーが最も多湿に弱いものなのです。日本の夏は高温多湿ですから当然育てるのが難しくなってしまいます。育てやすいラベンダーとしては、丈夫なストエカスやデンタタなどとの交配種で、それらは庭に植えておくだけで丈夫に育ってくれますが、香りはイングリッシュ系とは異質なものです。


それでは高温多湿な関西でイングリッシュ系を育てるコツは何かと言いますと、まずは「深鉢&軒下」の組み合わせです。ラベンダーの根は深く伸びるのでそれに合わせて深い鉢、そして長雨を避けるための軒下です。更に土は軽石やパーライトを入れて乾きやすいスカスカのものにします。


次に「こまめに切る」事です。切ることで新芽が発生し、株が若返ります。若く活力のある状態だと少々の悪環境は乗り越えられるものなのです。


これでももし枯れてきた場合には「苦土石灰を降りかける」という裏技があります。枯れる原因の一つに窒素過多による軟弱化がありますが、苦土石灰に含まれるカルシウムは窒素の吸収を妨げ、細胞膜も強化してくれる効果があります。苦土石灰ではひどく枯れてきた株を救うことはできませんが、人畜無害ですのでお試しいただければと思います。

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