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絶えまない努力で素晴らしい花栽培
山梨県南アルプス市で35年もの歳月、花栽培に情熱を抱く相原さんを訪問した時、ちょうどシクラメンの花が少しずつ顔をのぞかせいた。相原さんの農園では年間通じて、ラナンキュラスやインパチェンスなども栽培しているが、特にシクラメンには並々ならぬ情熱を傾けている様子がうかがえた。
わたしたちは、他の農園以上に葉組みの回数と時間を費やしています!
葉組みとは、幾重にも折り重なった葉を下方向へ動かしながらカタチを整えること。また同時に、株の真ん中に十分な太陽光が当たるようにすること。このシクラメンの良し悪しを左右する作業を繰り返すことで、葉全体が固くなり、たくさんの花芽形成にも一役買う。
わたしたちがシクラメンを確認する際、葉を触ることで固さを確認するのもそのためだ。そんな彼らの努力が実を結び、2019年は、県内初となる農林水産大臣賞を受賞。皆さまにご案内予定の年末売り出しにも掲載がある「ランジェリーピンク」がその栄えある受賞作品ですのでどうぞご覧いただきたい。
ここで農林大臣賞にまつわる裏話だが、相原さんのように通常出荷のシクラメンの数々から状態が優れたものだけを出品してその評価を得る場合と、受賞のためだけに栽培した 1鉢を出品する場合が存在する。当然、後者の場合、受賞した作品と皆さまに販売する商品の品質差には歴然と違いがうまれる。そのような意味において、受賞の有無だけでは、その品質をはかる物差しにはならない。
資材や人件費が高騰している昨今、生産の効率化以上に品質への絶えまない努力で素晴らしい花栽培に取り組んでいる農園の姿勢には、ただただ頭が下がる思いだ。そのような手仕事から作出される花々を是非、手に取っていただき、花の背景にある生産者の想いも感じていただけると幸いです。