
旅の途中
~先祖に捧ぐ、ひたむきな手仕事~
関西のお盆需要に合わせて、市場がたくさんの花々でにぎわっている。
東日本では、一足はやく7月に「関東盆」と呼ばれる需要期を終えたところ。
日々、自然と向き合う農家は、
厳しい暑さで命が危険にさらされるため
日中の農作業を避けて、早朝と夕方に集中することが多くなった。
7月からつづく怒涛の忙しさのなかにあっても、
ご先祖をお迎えするこの時期は、特別な意味を持つ。
花に携わる業界人にとっては、おのずと背筋が伸びるような季節でもある。
この酷暑のなか、ひたむきに励む姿を
きっとご先祖さまたちは温かく見守ってくれていることだろう。
旅の途中 長野県上伊那郡
文・写真 太郎社長(中村太郎)
