花に、涼を贈る。

旅の途中

花に、涼を贈る。

夏の強い日差しに、切花も少しうつむきがちな季節。
そんな花々に、ほんの少しの涼と優しさを届けたい。

毎日の水替えは、花たちとの静かな対話の時間だ。

器の水を替え、水の中で茎をそっと切り戻す水切りを施す。
するとまた新しい水を吸い上げ、花は凛と背筋を伸ばす。
その姿はまるで、一雨を得て、夏の渇きから息を吹き返したようだ。

ほんのひと手間の所作で、花の美しさがより長く保たれることにつながる。

部屋に飾られた一輪がみずみずしさを取り戻し、空間には涼やかな風が通り抜ける。

今日もお気に入りの一輪花に、少しだけ冷たい水を添えて。
その小さな心遣いが、日常を豊かに彩る美しいひとときになるはずだ。

花に、涼を贈る。

旅の途中 愛媛県伊予市
文/太郎社長(中村太郎)