旅の途中
三か月の営み、その先へ
標高700mを超える山間部や高原地帯、いわゆる高冷地では
いよいよ農産物の出荷が本格化する季節を迎えている。
これらの地域では、夏の訪れは遅く、秋と冬は驚くほど早い。
そのため、主たる収穫時期は、およそ3か月に限られる。
気温上昇やゲリラ豪雨といった天変地異にも負けず
農産物、自然、そして自身と向き合う―――そんな短距離走のような時間が、
いま始まっている。
人生は、実に不可解だ。
どれだけ農家さんが額に汗をにじませ、丹念に田畑と向き合ったとしても、
翌年には、また異なる試練が待ち受けているのだから。

その繰り返しのなかで営まれる日々に対して、
私たちにできることは決して多くはない。
ただ、伴走すること。
小さな声に耳を傾けること。
見て見ぬふりをしないという意思だけは、手放さずにいたい。
だからこそ、日本総合園芸としてできるかたちで、
ささやかな支援を、これからも継続していきたい。

旅の途中 北海道帯広市/佐賀県太良町
文 太郎社長(中村太郎)